オーストラリアワインの主要生産地の概要

バロッサバレー

主要生産地

広大な大地のオーストラリアですが、内陸部は極端に乾燥した地域のためブドウ栽培ができません。ブドウ栽培に適した比較的冷涼な地域である西海岸から南、南東側に生産地が分布しています。その広さは東西約3,000kmに広がります。

西オーストラリア州
南オーストラリア州 (生産量第1位)
ニューサウスウェールズ州
ヴィクトリア州
タスマニア州

西オーストラリア州

州都はパース。西海岸の美しい街として知られています。ワイン生産量は全体の約5%程度ながら良質なワインの生産地として注目されています。

Swan District(スワン・ディストリウト)暑い地中海性気候。同州のブドウ栽培の起源である。サブリージョン(小地区)にスワン・ヴァレーがある。
Margaret River(マーガレット・リヴァー1970年にこの地でワイン作りを始めたヴァス・フェリックスを筆頭に、ルーウィン・エステート、カレン、ワインズなどで優れたワインが作られている。特にシャルドネは秀逸。

南オーストラリア州

州都はアデレード。オーストラリアワインの全体の約50%を作る最大の産地です。フィロキセラ被害も逃れており、樹齢の長いブドウも樹も多く、シラーズを初め多様なワインが作られます。

Barossa Valley(バロッサ・ヴァレー)比較的温暖な気候。大手ワイナリーが集中する重要な産地。「シラーズ」が有名。
Adelaide Hills(アデレード・ヒルズ)やや冷涼な気候。スティルワイン、スパークリングワインとも評判が良い。
Coonnawarra(クナワラ)オーストラリアを代表するカベルネ・ソーヴィニョンの産地。赤い表土の「テラロッサ」土壌で知られる。
Mclaren Vale(マクラーレン・ヴェイル)州都アデレードの南に位置する。濃厚な赤ワインと白ワインが作られる。
Mclaren Vale(イーデン・ヴァレー)やや内陸で冷涼な気候。オーストラリアを代表するリースリングの産地。
Clare Vallay(クレア・ヴァレー)
Riverland(リヴァーランド)南オーストラリア州全体の約60%を生産する最大の産地。

ニューサウスウェールズ州

州都はオーストラリア最大の都市シドニー。オーストラリアワイン発症の地域でもあります。生産量は多いが比較的手頃なテーブルワインの他、遅摘みや貴腐ブドウから作る甘口ワインの生産も盛んです。

Hunter(ハンター)オーストラリアワインの発症の地。ローワー・ハンダーと、アッパー・ハンターの2地域に別れる。
Orange(オレンジ)標高450m~600mにありこの国の産地の中で最も標高が高い。
Tumbarumba(タンバランバ)高品質なスパークリングワインの産地。
Riverina(リヴァリーナ)同州の55%以上のブドウを栽培する地域であるが、量販用のブドウ栽培が多い。

ヴィクトリア州

州都は大都市のメルボルン。市街地を除いてほぼ全域でブドウが栽培されています。比較的小規模なワイナリーが多い地域でもります。

Yarra Valley(ヤラ・ヴァレー)オーストラリアを代表するピノ・ノワールとシャルドネの産地。スティルワインだけでなく、スパークリングワインの評価も高い。
Geelong(ジロング)ピノ・ノワールとシャルドネの重要な産地の1つ。
Goulburn Valley(ゴールバーン・ヴァレー)ヴィクトリア州最古の生産地。樹齢の長いブドウ木も多い。
Heathcote(ヒースコート)高品質なシラーズが作られる。

タスマニア州

大陸南のタスマニア島に位置する。州都はホバート。ピノ・ノワールとシャルドネの重要な産地として注目されています。州内でワインが作られる他に、ヤラ・ヴァレーなどの大手ワイナリーが作るスパークリングワイン用のブドウ原料を出荷していることでも知られています。