スパークリグワイン「カヴァ」について

カヴァ

Cava(カヴァ)は、カタルーニャ州などの地域において瓶内二次発酵方式で作られるスペインのスパークリグワインです。

生産地はカタルーニャ州周辺

同じく瓶内二次発酵方式で作られるフランスのシャンパーニュとは異なり、カヴァは地名ではなくスペイン語で洞窟を意味する言葉です。冷たい洞窟内で瓶内二次発酵を行っていたから、その名が付けられています。

生産地はカタルーニャ州など複数で認められています。しかし実際には生産量のうち約95%カタルーニャ州で作られており、中でも約85%が同州のバルセロナ県「サン・サドゥルニ・デ・ノヤ」で生産されています。尚、カヴァ以外のスペインで作られるスパークリグワインは「エスプーモ」などと呼ばれます。

ブドウ品種

カヴァの原料には、主に下記のようなブドウ品種が使用されます。

白ブドウ

最もスタンダードなカヴァは、下記3種をブレンドして作られます。

Macabeo(マカベオ)
 =Viura(ビウラ)
カヴァの主要ブレンド品種。ワインに果実味を与える。
Xarello(チャレロ)カヴァの主要ブレンド品種。ワインに酸味を与える。
Parellada(パレリャーダ)カヴァの主要ブレンド品種。ワインに花のような香りを与える。

近年はミネラルやフレッシュさのあるチャレロ100%で作られるカヴァも増えています。

黒ブドウ

シャンパーニュとは異なり、黒ブドウは主にロゼを作る目的で使用されます。

Garnacha(ガルナッチャ)スペイン原産。フランスのグルナッシュと同一品種。
Monastrell(モナストレル)スペイン原産。フランスのムールヴェドルと同一品種。
※Pinot Noir(ピノ・ノワール)フランスブルゴーニュ原産の外来品種。ピノ・ノワール100%で作った場合は「ブラン・ド・ノワール」の表記も認められる。

※ピノ・ノワールの場合は白へのブレンドも認められています。

カヴァの熟成表記

スタンダードなカヴァは瓶詰めから澱引きまでの最低9ヶ月の熟成が義務付けられていますが、より長い期間熟成したカヴァには、レゼルバやグラン・レゼルバの表記も認められています。

スタンダードなカヴァ瓶詰めから澱引きまで最低9ヶ月の瓶貯蔵・熟成。
Reserva(レゼルバ)瓶詰めから澱引きまで最低15ヶ月の瓶貯蔵・熟成。(つまりシャンパーニュと同じ)
Gran Reserva(グラン・レゼルバ)瓶詰めから澱引きまで最低30ヶ月の瓶貯蔵・熟成。