時事通信(パリ)によると、地球温暖の影響に伴い、ワイン生産者の間で収穫されるブドウの品質に対して懸念が広がっているとのことです。
国内のブドウ産地では、平均気温の上昇に伴い、30年前と比べ収穫時期が2~3週間早まったと言われています。
今のところは良い影響でも、生産地の地図が変わる可能性も
生産者の中では、今年(2015年)のブドウは過去70年で最も出来が良かった(仏南東部タンレルミタージュの生産者)や、シャンパーニュのテタンジェ社が、温暖化の影響を受けて良質のブドウを栽培できるようになったイギリスに進出するなど、今のところは温暖化が好影響を与えているとも言われます。
しかし、このまま気温上昇が続くと、今度はブドウの品質劣化や、干ばつの懸念なども指摘されています。
仏国立農業研究所(INRA)は3年前に、温暖化に対応するためのブドウの品種改良や栽培方法の開発に着手しており、「2度程度の気温上昇なら何とか対応できても、それ以上になればブドウ産地の地図は大きく様変わりする」と話していると言います。
温暖化影響、ワインにも=対応迫られる産地―仏(時事通信)
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