2016ガンベロロッソ試飲会レポート・おすすめイタリアワイン(11/13@大阪)

ガンベロ・ロッソ試飲会

先日は大阪の日航ホテルで開催されたガンベロロッソ社が主催するイタリアワインの試飲展示会に参加してきました。

魅力的なワインとの出会いはもちろん、それを扱うインポーターさんとの情報交換などの点でも非常に充実した試飲会でした。

早速、飲んで美味しかったワインがありますので、いくつかご紹介します。

プーリア州

まずは南部のプーリア州から。プーリア州はかつては「欧州の酒蔵」とも呼ばれた程ワイン生産が盛んな地域。高級ワインは少なく大半はカジュアルなお酒ですが、安い価格帯ながらも品質が高い”掘り出し物”が見つかることがあります。

マイアーナ・サリーチェ・サレンティーノ・2013年(レオーネ・デ・カストリス)

レオーネ・デ・カストリスは、プーリア州最古のワイナリーとのこと。味わいは、南イタリアらしい陽気なイメージ。タンニンは控えめで、後から甘草の甘み。ハーブチックな(薬草っぽい)ニュアンスがあります。

人が多く集まるシーンで、グイグイ飲みたいワインです。自宅でPIZZAパーティーはいかが?ブドウはネグロアマーロ主体(90%)です。

500円程度上級のリゼルヴァ(樽熟成を効かせてもの)もあります(写真右端)。こちらはややタンニン分が増していますが、果実味が犠牲になっている印象でしょうか。安い物の方がバランスが良いかもしれません。

プーリア州のワイン

ヴィラ・サンテラ・プリミティーヴォ・ディ・マンドゥリア 2014年(レオーネ・デ・カストリス)

こちらは同じ作り手の、ブドウがプリミティーヴォ100%のもの。上記の写真中央がそうです。

サリーチェ・サレンティーノより、液体に厚みがあり、コクを感じます。口当たり良くグイグイ飲めますが、アルコールは割りと強いので酔ってしまわないように。

アブルッツオ州

お次は中部アブルッツオ州から。ローマからアペニン山脈を超えた東側(アドリア海側)に位置する州です。こちらも比較的カジュアルなワインが多い地域です。

マリナ・ツヴェティッチ・モンテプルチアーノ・ダブルッツォ 2011年(マシャレッリ)

マシャレッリ社が手がけるワイン。「マリナ・ツヴェティッチ」は創業者のジャンニ・マシャレッリの奥さんの名前を冠したキュヴェです。

新樽バリックで12ヶ月〜18ヶ月熟成。ヴァニラ香があり、まろやかな甘みと旨味を感じます。イタリアらしいスパイシーさも健在。この価格帯でかなりお買い得です。

マリナ・ツヴェティッチ・シャルドネ 2011年(マシャレッリ)

今度は白ワイン。同じシリーズのシャルドネを使ったものです。

こちらはなんと木樽発酵かつ新樽バリックで23ヶ月熟成。香ばしい香りに、厚みのある味わい、食欲をそそられるワインです。

トスカーナ州

お次は中部のトスカーナ州から。フィレンツェを州都に持つトスカーナ州は、カジュアルな物から高級ワインまで幅広く作られている、イタリアNo1の生産地です。

ヴィゴレッロ 2011

いわゆるスーパートスカーナ(スーパータスカン)のワイン。スーパートスカーナとは、イタリア地場品種のブドウを使うのではなく、カベルネ・ソーヴィニョンやメルローなどのフランスボルドー地方のブドウ品種や、醸造技術によって作られるワインです。

ヴィゴレッロ

ボルドータイプを意識したワインらしく、重厚ならがも洗練された香りと味わい。ヴァニラ香と旨味、キメの細かいタンニンは、やはり新樽熟成から来るもの。イタリアワインにありがちな、野暮ったさは感じません。

日本での販売店はまだ見つかりませんでしたが、希望小売価格9,000円とのこと。2万円前後が一般的なスーパートスカーナにしては中々お手頃です。

キャンティ・クラシコ・グラン・セレツィオーネ・リゼルヴァ・ディ フィッツァーノ 2013年(ロッカ ・デッレ・マチエ)

こちらは中部を代表するDOCGの「キャンティ・クラシッコ」。ロッカ・デッレ・マチエという作り手のものです。

【追記】後日ヴィンテージ違い(2011年)を飲みましたが、同じワインとは思えない程、品質に違いがありました…。当日飲んで美味しかったのは2013年です。

サンジョベーゼ主体で作られるワインで、陽気でイタリアワインらしい味わい。ほのかな甘味と程よいタンニンが特徴です。特にこのワインはタンニンがシルキーで上品でした。フレンチオークのバリック樽で熟成とのこと。

キャンティ・クラシッコ

写真中央が当該ワイン。右側が上級キュベに当たりますが、こちらも美味しかったです。

キアンティ クラシコ グラン セレツィオーネ・セルジオ・ツィンガレッリ  2011年(ロッカ ・デッレ・マチエ)

こちらが同じ作り手の上級キュヴェ

価格は倍しますが、さらにタンニンがシルキーです。洗練されてて美味しい!

アルト・アディジェ

お次は北部のアルト・アディジェから白ワインをご紹介。

アルト・アディジェは、イタリア北部、スイスとオーストリアの国境「トレンティーノ=アルト・アディジェ州」にあります。文字通り2つの地域が合併してできた州ですが、北部のアルト・アディジェ地方はドイツ語圏、南部のトレンティーノ地方はイタリア語圏といった具合に、地理的、歴史的にも複雑な地域です。

比較的冷涼な気候で、北部のアルト・アディジェは、ワイン文化もイタリアとうよりオーストリアやドイツに近い雰囲気があり、上質な白ワインが作られる地域としても知られています。

サンクト・ヴァレンティン・シャルドネ 2014年(サン・ミケーレ・アッピアーノ)

サン・ミケーレ・アッピアーノという作り手のワイン。こちらのシャルドネも、新樽熟成をしたもの。

ナッツ系の香ばしい香りに、優しい酸味。食欲をそそられます。食中酒として最適です。

ソーヴィニョン/ピノ・グリージオ

同じ作り手のブドウ品種違い。ソーヴィニョン・ブランと、ピノ・グリージオ(ピノ・グリ)です。

ソーヴィニョン・ブランはシトラス系の爽やかな味わい、ピノ・グリはネクターババロア系の厚みのある味わいです。

果実味が個性的なソーヴィニョン・ブランは第1アロマ(果実由来)を重視、厚みのあるピノ・グリは第2アロマ(発酵由来)を重視、ブドウ果実に個性が少ないシャルドネは第3アロマ(樽熟成由来)を重視という作り手の意図を感じさせるラインアップです。

また、いずれの商品も液体に厚みのあるリッチなテイストです。どうやら、わざとブドウを遅積みにしているのだとか。納得です。

【遅積み】
ブドウの収穫をわざと遅らせて円熟させたブドウからワインを作る。ブドウが熟して糖度が高い分、アルコール度が高くリッチなテイストのワインができるが、ブドウの腐敗や獣害(鳥につままれる)リスクもある。

後に聞くと、この生産者はイタリアでも屈指のビアンキスタ(白ワインメーカー)として知られているとのこと。

ピエモンテ州

最後はイタリア屈指のワイン産地、北部のピエモンテ州から。トリノを州都に持つピエモンテ州は、冬季オリンピックが開催されたことからもわかるように、アルプス山麓に位置し、イタリア国内でも冷涼な気候帯にあります。

食においては、高級食材の白トリュフの産地として有名ですし、大衆食文化においてはバーニャカウダ等も有名。ワインにおいてはバローロバルバレスコなどの高級ワインが作られる地域でもあります。食通、ワイン通ならぜひ知っておきたい州です。

バルバレスコ(ガヤ)

バルバレスコの地位を向上させたとも言われる著名な作り手GAJA(ガヤ)のワイン。

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ヴィンテージはちょっと忘れてしまいましたが、比較的新しい物でした。最初飲んだの時は「あれ、こんなもん?」と思いましたが、インポーター(エノテカ)さんいわく、まだ閉じている(熟成の過程である)とのこと。今後、10年〜20年かけて本領を発揮するワインとのことです。

香りはまだ上ってきませんが、凝縮感のある果実味と、キメの細かいタンニンが、そのポテンシャルの高さを感じさせます。この手のワインは、実際に10年〜20年したものを飲んでみないとわかりません。時間をかけて楽しむ、ワインの醍醐味でもあります。

ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ “ピエヴェ・サンタ・レスティトゥータ” 2011年(ガヤ)

こちらはピエモンテ州ではありませんが、ピエモンテのGAJAがトスカーナ州で作るワインです。ブルネッロ(=サンジョベーゼ)で作られる同地域を代表するワインです。

こちらはバルバレスコと違って今飲んでも最高。ビターチョコレート(カカオ)の香りに、バランスの良い酸味と旨味。

品質に対して価格もお手頃。イタリアンレストランに持ち込んでも恥じない品質です。

その他(日本未輸入)

その他でも、現地生産者が持ち込んだワインで、美味しい物がありました。

こちらはまだ日本には未輸入とのとこで、今回の試飲会を機に日本のインポーターとの交渉も進むことでしょう。現地の小売価格30ユーロ(日本の小売価格では6,000円〜8 ,000円くらい?)でした。

今後、日本での発売など情報が入りましたら、当サイトでもご紹介していきたいと思います。以上、試飲会レポートでした!

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