フランスワインの「エチケット」とは?

フランス語でワインラベルのことを「エチケット(étiquette)」と言います。ワインのエチケットには、ワインの中身に関する様々な情報が書かれています。

フランスワインの場合は基本的には「原産地名」を中心に、その他に生産者名や収穫年などの付帯情報が順に細かく記載されますが、ブルゴーニュやボルドー、アルザスなどの地方によっては、表記方法が若干異なります。

ブルゴーニュ地方

ブルゴーニュ地方のワインのエチケットには、下記のような特徴があります。

メイン 原産地名が最も大きく書かれ、それはそのまま商品名となる。一般的には「広域>村名>畑名」のように狭い範囲になればなるほど高級品となる。
クリマの表記 クリマとは明確に区切られた畑の区画のこと。格付けのないクリマや一級格付け(プルミエ・クリュ)のクリマの場合は「村名+クリマ名」のように記載される。最上級の格付けである特級畑(グラン・クリュ)の場合は、格付けされた区画自体がAOC(原産地呼称ワイン)として認められているため村名は記載されない。特級コルトンのように同じグランクリュの中でもさらにクリマが限定できる場合は「コルトン+クリマ名」のように記載されることもある。

ボルドー地方

ボルドー地方のワインのエチケットには、下記のような特徴があります。

メイン 生産者名が最も大きく書かれる。
生産者の格付け表記 生産者の格付けが記載されている場合もある。尚、生産者の格付けはAOC(原産地呼称ワイン)とは関係ないボルドー独自の品質分類なので、生産者によっては記載しない場合もある。

マルゴー

生産者「シャトー・マルゴー」の文字が大きく記載されている。シャトーの絵の下に「格付け1級」と書かれ、その下に村名「マルゴー」が小さく記載されている。

シャンパーニュ地方

シャンパーニュのエチケットの特徴には、下記のようなものがあります。

メイン 生産者名が最も大きく書かれる。
年代表記 基本のシャンパーニュは複数年のワインをブレンドして作るため生産年は記載されないか、「NV(ノン・ヴィンテージ)」などのように記載される。単一年のワインだけを使った場合はその年代が記載される。
味わいの表記 Brut(辛口)Sec(やや辛口)などの味わいの表記がなされる。
ブドウ品種 ブドウ品種名は記載されないが、シャルドネ100%で作った場合は「ブラン・ド・ブラン」と書かれる。(黒ブドウだけで作った場合は「ブラン・ド・ノワール」)

モエシャン

モエ・シャンドン社のシャンパーニュ。BRUT(辛口)と味わいの表記がされている。

アルザス地方

アルザス地方のワインのエチケットには、下記のような特徴があります。

メイン 生産者名とともにブドウ品種名が記載される。(フランスの他の地域ではブドウ品種名は記載されてない)複数品種をブレンドした場合は「エーデルツヴィッカー」や「ジャンティ」と記載される。
特別表記 甘口白ワインでは、ヴァンダンジュ・タルディブ(遅積みブドウを使用)、セレクション・ド・グラン・ノーブル(粒選りの貴腐ブドウを使用)などの特別表記がされる場合もある。

ヒューゲル

ヒューゲル社のアルザスワイン。「リースリング」とブドウ品種名が記載されている。

まとめ

いかがでしたか?フランスワインだけみても、なかなか奥が深いものです。また、上記は代表的な例ですので、例外はたくさんあります。ぜひいろいろワインエチケットを見比べてみて下さい。