【特級畑】コルトン(Corton)

コルトン(Corton)は、フランス、ブルゴーニュ地方にあるグラン・クリュ(特級格付け畑)であり、この畑で収穫されたブドウから作るワインをいいます。

畑の所有者数 複数
畑の面積3村合計 約160ha
畑の所在地ラドワ・セリニ村
アロース・コルトン村
ペルナン・ヴェルジュレス村
ワインのタイプ赤ワイン
白ワイン(少量)

テロワールとワインの特徴

コルトンの丘
コート・ド・ボーヌの入り口、コルトンの丘にブドウ畑が広がります。行政区では、ラドワ・セリニ村、アロース・コルトン村、ペルナン・ヴェルジュレス村の3つの村にまたがり、アロース・コルトン村が最大の面積を有しています。

丘の斜面の上部にはシャルドネが植えられ、中部と下部にはピノ・ノワールが植えられています。ここで白ワインを作ると「コルトン・シャルルマーニュ(白)」または「コルトン(白)」(生産は少量)、赤ワインを作ると「コルトン(赤)」となります。両者の特級畑を合わせると、コート・ド・ボーヌ最大の160haの特級畑となります。

コルトンの特徴

コルトンの赤ワインは、コート・ド・ボーヌ唯一の特級の赤。時に「鎧兜をまとったような剛健なワイン」と評されるように、強く引き締まったタンニンが特徴的です。ブルゴーニュのワインの中では、比較的長期熟成した後に真価を発揮するタイプのワインです。

区画の表記

赤ワイン「コルトン」には、単なる「コルトン」と「コルトン+区画名(クリマ)」が付くものがあります。ラベルに表記できる区画は28種類あり、複数の区画をブレンドして作ると単純に「コルトン」と表記されます。

3大コルトン

コルトンの区画では、「コルトン・クロ・デュ・ロワ」「コルトン・ルナルド」「コルトン・ブレッサンド」が3大コルトンとして有名です。

DRCのコルトン

2009年からヴォーヌ・ロマネ村のドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ(DRC社)もコルトン(赤)を手がけています。DRCの区画は、ド・メロード家が所有する畑を借りたもので、3大コルトンのクリマの中から古木かつ良質なブドウを選び、ワインが造られているようです。