フランス南部の地中海地域、プロヴァンス地方とコルシカ島についてご紹介します。
プロヴァンス地方
プロヴァンス地方は、ローヌ河口以東の地中海側に広がる生産地です。温暖かつ穏やかな地中海性気候で、フランス全体のロゼワインの約38%を作るロゼワインの一大産地として知られます。
プロヴァンスワインの約88%がフランス国内で販売、うち約40%がプロヴァンス地方で消費されているとも言われ、地元消費が多い生産地でもあります。
ブドウ品種
黒ブドウ | グルナッシュ、サンソー、ムールヴェドル、ティブラン(プロヴァンス地方の土着品種)など |
白ブドウ | クレレット、ユニ・ブラン、ロール(ヴェルマンティノ)など |
代表的なA.O.C
A.O.C名 | タイプ | 備考 |
コート・ド・プロヴァンス Cotes de Provence | 赤・白 ロゼ | プロヴァンス最大のA.O.C。ロゼの生産量が約93%と圧倒的。A.O.Cの後ろに「サン・ヴィクトワール」「フレジュ」「ラ・ロンド」「ピエールフ」のように地域名が付くものもある。 |
コトー・デクス・アン・プロヴァンス Coteaux d’Aix-en-Provence | 赤・白 ロゼ | 西部のローヌ川付近に位置するA.O.C。ロゼの生産量が約81%。 |
バンドール Bandol | 赤・白 ロゼ | ムールヴェドルを主体とした赤ワインが有名。 |
カシス Cassis | 赤・白 ロゼ | クレレットとマルサンヌを主体とした白ワインの生産量が約70%を占める。 |
コルシカ島
コルシカ島は、ナポレオンの生誕地としても有名な、地中海に浮かぶ島です。単に「コルス」とも呼ばれます。ワイン作りについてはお隣イタリアの影響も強く、イタリア系品種のブドウを使ったワインの生産が行われています。ワインのタイプは、赤ワインとロゼワインが約83%を占めます。
ブドウ品種
黒ブドウ | スキアカレロ、ニエルキオ(サンジョベーゼ)など |
白ブドウ | ロール(ヴェルマンティノ)など |