モンジャール・ミュニュレの来日ワインセミナーに参加

先日は大阪にて開催されたブルゴーニュの生産者「モンジャール・ミュニュレ」の来日ワインセミナーに参加してきました。

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(向かって左からヴァンサン・モンジャール氏、アレクサンドル・カルミナティ氏、そしてフランスで活躍するワイン商として有名な坂口氏が通訳として参加)

今回のドメーヌ来日の一番の目的は「後継者の紹介」。近年ワイナリーを率いてきたヴァンサン・モンジャール氏が60歳となり節目を迎えるとのことで、次期ワイナリーの代表には三女の夫であるアレクサンドル・カルミナティ氏(1981年生まれ)が就任予定。今回、一緒に日本へ来られてプロモーションを行っているのだそうです。

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モンジャール・ミュニュレのワインと言えば、手のひらが絵が画かれたラベルがお馴染み。元々ブドウ栽培農家としてブルゴーニュで約8代にわたって畑を耕しているそうです。現在は自社畑33haを所有しており、家族経営のドメーヌとしては比較的大きな規模。約30名のスタッフでワイナリーを経営しているそうです。

ブドウの栽培は耕作以外は全て手作業、発酵は天然酵母。十分に選果したブドウを使い、ブドウが健全な場合は一部に全房発酵。赤ワインは最低48時間の低音マセラシオンの後に、温度管理機能付きのステンレスタンクにて約10日〜12日間かけて醸造。伝統的なピジャージュ(櫂入れ)は毎日1回。

熟成はジェネリックワインで14ヶ月、特級ワインは18ヶ月。新樽比率は村名・1級で30%〜50%(サヴィニ・レ・ボーヌとフィサンは5%〜20%)、特級で60%〜100%程度だそうです。

ドメーヌのこだわりは、熟成に使う樽の品質。毎年、自ら木目の細かい良質なオーク材を買い付け、樽の製造会社でオーダーメイド発注。木材は良く乾燥させた後に、あまり内側を焼き過ぎないように注文しているそうです。

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テイスティング

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今回テイスティングで味わったのは、下記のアイテム。各アイテムのブドウ畑の位置を確認しながらテイスティングが行われました。

オート・コート・ド・ニュイ「レ・ダム・ユゲット」(2014年)

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今回、こちらのアイテムのみ最新ヴィンテージである2014年を試飲。2014年産はまだ瓶詰め直後であり、日本では今年6月頃から輸入開始されるそうです。現在は2013年以前のヴィンテージが流通しています。

このワインのブドウ畑は、地理的にはニュイ・サン・ジョルジュに位置します。AOCでは村名「ニュイ・サン・ジョルジュ」を名乗ることもできるのですが、畑は通常のニュイ・サン・ジョルジュより150m程小高い位置にあり、あえて「オート・コート・ドニュイ」を名乗り、「レ・ダム・ユゲット」という畑名を記載しているそうです。他のワインとラベルが異なるのは、従来の「オート・コート・ド・ニュイ」の商品ラインナップと混同させないためだそうです。

味わいはとても若々しいチャーミングな印象。キャンディやグミのニュアンスがあり、渋みはほぼ感じられません。瓶詰め直後にありがちな硫黄臭さ(酸化防止剤由来)も無く、恐らく春過ぎに輸入してきた段階で、直ぐに開栓して楽しむことができそうです。

ワインの詳細・テイスティングはこちら
https://wine-noble.com/winedate/7859/

フィサン(2013年)

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こちらもフレッシュでチャーミング。北部アペラシオンのフィサンらしい、ややライトな味わいです。お花見やバーベキューなど外で飲むにはピッタリです。

ワインの詳細・テイスティングはこちら
https://wine-noble.com/winedate/7862/

ヴォーヌ・ロマネ(2013年)

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畑の位置は特級クロ・ド・ヴージョのすぐ南隣りの位置にあるそうです。ヴォーヌ・ロマネらしい妖美なニュアンスは健在。樽香も程よく効いていて今飲んでも美味しい、熟成しても楽しみ。今回飲んだアイテムの中で最もバランスが良かったです。価格帯もヴォーヌ・ロマネにしてはお買い得です。

ワインの詳細・テイスティングはこちら
https://wine-noble.com/winedate/7872/

ニュイ・サン・ジョルジュ 「レ・プラトー」(2013年)

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やや閉じ気味でしたがポテンシャルは高い。タンニンもしっかりと感じられ、墨汁やヨードのようなミネラル香が漂います。

ワインの詳細・テイスティングはこちら
https://wine-noble.com/winedate/7868/

ヴージョ・プルミエクリュ (2013年)

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畑はクロ・ド・ヴージョやシャンボール・ミュジュニーの「レ・ザムルーズ」「ミュジュニー」といった区画のすぐ脇に位置しているそうです。こちらもやや閉じ気味でしたが、凝縮感は強く、ポテンシャルがありそうです。数年寝かして楽しむと良さそうです。

ワインの詳細・テイスティングはこちら
https://wine-noble.com/winedate/7876/

エシェゾー(グラン・クリュ)(2013年)

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ドメーヌの看板ワインでもあります。程よく効いた樽香、果実のニュアンス、ヨードの旨味、とてもバランスの良いワインです。グラン・クリュでありながら小売価格1万円半ばで買うことができるので、価格帯も良好です。まだまだ閉じていますが、グラン・エシェゾーに比べて早めに楽しむことができそうです。

ワインの詳細・テイスティングはこちら
https://wine-noble.com/winedate/7880/

グラン・エシェゾー(グラン・クリュ)(2012年)

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こちらは2012年。ブルゴーニュでは比較的難しい年だったようです。まだ完全に閉じています。ただしテイスティング中もグラスの中で香りが変化していきましたので、早めに飲む場合はしっかりデキャンタすると良さそうです。スパイスのニュアンスが強く、ジビエ等の料理に合いそうです。

ワインの詳細・テイスティングはこちら
https://wine-noble.com/winedate/7885/

まとめ

カジュアルに楽しむならオート・コート・ド・ニュイ「レ・ダムユゲット」。今楽しむなら村名ヴォーヌ・ロマネ。数年寝かして楽しむならエシェゾーが良さそうです。

モンジャール・ミュニュレのワインは、際立った個性こそありませんが、期待を裏切らない安定した品質があります。

一般的には価格が高騰しやすいヴォーヌ・ロマネのワインでも、モンジャール・ミュニュレの場合は比較的手頃な価格で手に入るものも多いです。例えば、ヴォーヌロマネの1級クラスのものでは1万円代前半で手に入るものもあります。コート・ド・ニュイのアペラシオンのワインを、色々と比較して味わってみたい時におすすめしたい生産者です。