フランスワインの2大産地「ブルゴーニュ」と「ボルドー」の違い

ブルゴーニュとボルドーの違い

ブルゴーニュ地方とボルドー地方は、フランスワインの2大生産地として知られます。共に世界に名高い銘酒を生み出す両地域ですが、ワインの味わいやスタイル、伝統や歴史などは随分異なります。下記からは両者の違いを比較してまとめてご紹介します。

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味わいの違い

ブルゴーニュ地方のワインは、赤ワイン・白ワイン共に、ミネラルが豊富でエレガントなスタイルが売りです。比較的早くから楽しめるものが多いですが、上級のものは熟成させることで更なる魅力を放つようになります。

対するボルドー地方では、赤ワインは酸やタンニンが豊富な重厚なスタイルと、白ワインでは極甘口の貴腐ワインが有名です。近年では早くから楽しめるものも多くなっていますが、上級クラスの赤ワイン・貴腐ワインは、長期熟成を経て飲み頃を迎えると言われています。

歴史の違い

共に2世紀頃からワイン作りがスタートした両者ですが、パリから近いブルゴーニュ地方は、中世の王侯貴族達に愛され、フランス国内において銘醸地としての地位を築き上げてきました。

一方、パリから遠いアキテーヌ地方にあるボルドーは、1154年から約300年間はイギリス領であり、主にイギリス向けに出荷するワイン産地として知られ、その名声もイギリス人達の評価によって築き上げられたとも言えます。

気候や土壌の違い

内陸に位置するブルゴーニュ地方は、夏は暑く冬は寒い大陸性気候。対するボルドー地方は比較的温暖な海洋性気候です。

ブドウ品種の違い

内陸に位置するブルゴーニュ地方は、石灰粘土質土壌から赤はピノ・ノワール、白はシャルドネといった品種が栽培されます。

対するボルドー地方は、大西洋沿岸の広大な川沿いにあり、砂利質の多い左岸側では赤カベルネ・ソーヴィニヨン、白はソーヴィニョン・ブランセミヨン。粘土質の多い右岸側では、メルローといった品種が栽培されています。

単一品種とアッサンブラージュ

ブルゴーニュ地方では、赤ワイン・白ワイン共に基本的には単一品種のブドウからワインが造られます。

対するボルドー地方では、赤ワイン・白ワイン共に、異なるブドウ品種からなるワインをアッサンブラージュ(ブレンド)して瓶詰めされます。

ボトル形状の違い

伝統的にブルゴーニュワインでは、赤ワイン・白ワイン共に「なで肩」のボトルに入れられます。対するボルドーワインは、赤ワイン・白ワイン共に「いかり肩」のボトルに入れられます。

このボトルの形状はワイン新興国にも影響しており、例えばブルゴーニュ系の品種であるピノ・ノワールを使ったワインなら「なで肩」のボトル。ボルドー系品種であるカベルネ・ソーヴィニョンを使ったワインなら「いかり肩」のボトルなど、同じワイナリーでもブドウ品種や味わいのコンセプトによって使い分けられています。

生産形態や生産量

ブルゴーニュ地方では丘陵の日当たりの良い斜面を選んでブドウ栽培が行われており、ブドウの栽培面積やワイン生産量は比較的小規模です。対するボルドー地方は広大な川沿いの平地で大規模なブドウ栽培が行われています。

ブルゴーニュのドメーヌ(ブドウ栽培から瓶詰めまでを行う生産者)は、責任者が畑の作業から醸造までを一貫して行うのが多いのに対し、ボルドーのシャトー(ブドウ畑を所有する醸造所)では、ブドウ栽培チームと醸造チームなどにように、分業制で仕事を行うなどの違いもあります。

ブルゴーニュワインの総生産量は、ボルドーワインの総生産量の約半分程度です。

格付け制度

ブルゴーニュ地方では、複雑な地層を形成しており、ブドウを栽培する村ごと、あるいは畑ごとのテロワールを表現することが重視されます。したがって、ワインのアペラシオン(原産地呼称)が畑単位にまで及んでおり、これら畑単位に格付けがなされています。

対するボルドー地方では、一社が所有する畑の面積が広大であることと、復数のブドウ品種を栽培することなどから、ブドウ畑の所有者(つまりシャトー)に格付けがなされています。

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