南アフリカワインの主要生産地

ステンレンボッシュ

ステンレンボッシュのブドウ畑

国土の大部分が温暖な地中海性気候の南アフリカですが、ワイン用のブドウ栽培においては約95%ウエスタンケープ州に集中しています。

ウエスタン・ケープ州

Breede River Valley(ブレード・リヴァー・ヴァレー)

ケープタウンから車で1時間程度ほどの内陸部の産地です。栽培エリアは南アフリカ全体の33%程度です。

産地特徴
Breedekloof(ブレードクルーフ)ブレード・リヴァー・ヴァレーとそのいくつかのの支流に沿った多くの部分を占めている。砂礫質の水はけの良い土地である。
Robertson(ロバートソン)石灰質が豊富な土壌で、年間降水量は少ない。シャルドネ、ソーヴィニョン・ブランなどの白ワインの産地として知られる。

Coastal Region(コースタル・リージョン)

栽培エリアは南アフリカ全体の44%を占める主要な産地です。海からの涼風と太陽の光に恵まれ良質なブドウが栽培されます。

産地特徴
Dariling(ダーリン)海からの影響が強く良質のソーヴィニョン・ブランが栽培される。
Paarl(パール)ステレンボッシュの北にある産地。カベルネ・ソーヴィニョン、ピノ・タージュ、シラー、シャルドネ、シュナン・ブランなどが栽培される。
Stellenbosch(ステレンボッシュ)ステレンボッシュ大学には、国内で唯一の醸造学部がある。エールステ川の上流の花崗岩土壌では黒ブドウ、下流の砂礫質の土壌からは白ビドウが栽培される。
Swartland(スラートランド)濃厚なフルボディの赤ワインや酒精強化ワインの品質が高い。
Tulbagh(タルバック)シラーズやキャップクラシック(瓶内二次発酵式のスパークリングワイン)の評判が良い。
Durbanville(ダーバンヴェル)丘陵地の斜面にブドウ畑があり、場所により様々な個性のワインが生まれる。
Wellington(ウェリントン)古くからの生産者やブティックワイナリーも多い地域。
Constantia(コンスタンシア)ケープのワイン作りの発祥の地とも言える。甘口ワインが18世紀から19世紀にかけてヨーロッパの宮廷で人気を博した。