ルーチェ・デッラ・ヴィーテは、いわゆるスーパータスカン(スーパートスカーナワイン)を生み出す生産者のひとつ。スーパータスカンとは、イタリアワインの新たな可能性を追求すべく、伝統的なイタリアワインの製法や法律に縛られない自由な発想で造られるワインを言います。
伊・米の大手2社の共同事業としてスタート
ワイナリーは、1995年設立。州内の大手ワイナリーであるフレスコバルディ家と、アメリカの大手製造会社ロバート・モンダヴィ社による共同事業としてスタートしました。2社の偉大なワイナリーの共同事業として、同じく名高いカリフォルニアの「オーパスワン」と同様に語られることもあるワイナリーです。
現在は資本をフレスコバルディ家が引き受ける形で(両者の関係は良好)、2012年にはワイナリー20周年を迎え、記念ラベルがリリースされています。
サンジョベーゼ種とメルロー種
多くのスーパータスカンでカベルネ・ソーヴィニョン品種が使われるに対して、ルーチェではメルロー品種がブレンドされます。
ワイナリーの畑は、モンタルチーノの南西に位置しており、標高は350〜420メートルにあります。
畑の上部は砂質と石灰岩の混合した土壌が多く、水捌けの良い養分の少ない土壌で、サンジョヴェーゼ品種が植えられ、畑の下部は粘土質が多く、土壌と相性の良いメルロー品種が植えられています。
畑は南東向きで日射量が多く、夜間は風が吹き気温が下るため、ブドウが穏やかに熟す理想の環境で、驚くほどの凝縮感があります。
おすすめワインリスト
ルーチェのワインは、非常にパワフル。タンニンは多めですが、シルキーで不快感が無く、エレガンスを感じさせます。
ブルネッロはイタリアの地場品種であるサンジョベーゼ100%で造られています。
ルチェンテは、ルーチェと同じ畑の区画から主に樹齢の若いメルローとサンジョベーゼが使われるセカンドワイン。こちらも十分に飲みごたえがあります。