ミュジニー/ミュズニイ(Musigny)は、フランス、ブルゴーニュ地方にあるグラン・クリュ(特級畑格付け畑)であり、この畑から収穫されたブドウ(ピノ・ノワール or シャルドネ)で作るワインのことを言います。
所有者の数 | 17人 |
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畑の面積 | 10.7ha |
畑の所在地 | シャンボール・ミュズニー村 |
ワインのタイプ | 赤ワイン 白ワイン(極少) |
ワインの特徴とテロワール
畑のあるシャンボール・ミュジニー村の象徴であり、ブルゴーニュで最も繊細で、透き通るようなタンニン。「透明感とエレガンス」こそ、この畑のワインの特徴とされています。
畑が位置するのは、標高は260m〜300mでシャンベルタンよりも少し高く、傾斜が4〜8度と勾配がキツイ斜面にあります。
畑の上部と下部ではテロワールも若干異なり、上部は白色魚卵状石灰岩、下部は大理石などに用いられるコンブランシアン石灰岩の上に広がります。
表土は薄く、わずかに粘土を含む褐色石灰土壌で、ブドウの根は表土から地下へと伸び、地層深くのミネラルを吸い取ります。
この畑の最大の所有者である「ドメーヌ・コント・ジョルジュ・ド・ヴォギュエ」は、7.2ha(約3分の2)を所有しており、ゴージャスな「ミュジニー」を作ります。
幻と言われるミュジニーの白ワイン
最大所有者であるヴォギュエは、区画にわずかならがシャルドネを植えて白ワインも生産しています。
その昔、ヴォギュエ家で作るミュジニーの赤ワインはあまりにもミネラルが強すぎるので、白ブドウを5%〜10%混ぜていたことに由来しているとされ、現在はシャルドネ品種の白ワインをわずか6樽(約1,800本)程生産しています。
しかし、ヴォギュエは樹齢35年以上のブドウからしか「ミュジニー」の名前で販売しないというポリシーがあり、現在のシャルドネは樹齢20年前後ということで、AOCでは格下の広域「ブルゴーニュ・ブラン」として販売されています。
商品名はブルゴーニュ・ブランながらも中身はグラン・クリュ「ミュジニー」ということで、品質はもちろん、その希少性においても、愛好家から人気の高いワインとなっています。
代表的な生産者
コント・ジョルジュ・ド・ヴォギュエ
ジャック・フレデリック・ミュニエ
ジャック・プリウール
ドルーアン
ルロワ など